2023.07.19 会長の時間
令和5年7月19日 第1789回
会長の時間 会長 山本 健志
『 平等と公平の違い 』
今回は、ロータリー活動を行う上で大事な 「平等」と「公平」について考えてみたいと思います。4つのテストでも2番目に「みんなに公平か」とあります。皆さん「公平」の意味を理解しているでしょうか。また、世間一般で「平等」という言葉と同じようなイメージで考えてないでしょうか。私は、地区セミナーで紹介された絵をみてその違いが理解できました。では、その内容を説明していきましょう。
まず、イラストをご覧ください。 3人の子どもが野球を観戦しようとしている絵です。一番背の低い子、真ん中の子は、レンガ積みフェンスがあってなかなか試合を見ることができません。
そこで、通りかかった農夫が困っている子ども達のために収穫箱をひとり1 箱ずつ与えました。それが図1のイラスト「平等」です。子ども達一律に箱を与えたのですが、残念ながら最も背の低い子どもは、野球観戦を楽しむという目的を達成することができません。
次に、みんなに一律に箱を与えるのではなく、それぞれの身長に合わせて与えてみたのが図2 のイラスト「公平」です。これで、3人とも全員が野球観戦を楽しめるようになりました。
実は、これらのイラストに描かれているレンガ積みのフェンスは、私たちと目標との間にある障壁(バリケード)を表しています。
その障壁には、人種、年齢、ジェンダー、社会における事物(通行、利用しにくい施設、設備)、制度(利用しにくい制度など)、慣行(障壁のあるヒトやモノへの存在を意識していない習慣、文化など)、観念(障壁のあるヒトやモノへの偏見など)さまざまなものがあります。
私たちが目指すべき奉仕活動とは、単なる「平等」ではなく、「公平」を模索していく世界だといえます。
「公平」のイラストを見ると、人々を不平等に扱っているようにも見て取れますが、決してそうではありません。人々が成功するため(障壁を越えるため)に、それぞれに必要なものを、それぞれに合った方法で提供することの重要性を示しています。
実は,このイラストには,もう一枚あります。3枚目の絵があります。図3のイラスト「公正」です。この場合はフェンスをなくすことより背の高い子と背の低い子の差をカバーする収納箱は必要ありません。これが,「公正」の考え方です。これらの絵が示すように,何かしらのハンディキャップ(障壁)がある場合は,その人に対して,配慮が必要になります。それを「平等」だからということで,均一にそろえたのではまだ配慮が足りず「公平」ではないということです。この絵のように,その差が生じない環境が整えられること,すなわち障壁をなくすこと。「公正」であることが重要と考えます。このような考え方を私たちのロータリー活動に取り入れることができればと思います。また職場や家庭でもこの考え方を参考になさってください。


